2022-01-01から1年間の記事一覧

2022年11月 宮坂

日本料理の「宮坂」に夕食で訪問した。六本木ヒルズの「茶寮 宮坂」に2回行ったことがあり、「御料理 宮坂」の方にも行きたいとずっと思っていたのだが、「御料理 宮坂」から「宮坂」に屋号を変えてリニューアルオープンしていたとは知らなかった。 お酒はグ…

溝口健二『お遊さま』

溝口健二『お遊さま』鑑賞。 谷崎潤一郎の『蘆刈』の映画化ということで、溝口健二作品の中でも気になっていた。『蘆刈』は私の好きな作品。映像は昔のものらしくだいぶ荒くなっているが、谷崎文学の華やかな世界観を残している。 昭和初期の京都を舞台にし…

シネマ歌舞伎「新作歌舞伎 風の谷のナウシカ 前編」

シネマ歌舞伎「新作歌舞伎 風の谷のナウシカ 前編」鑑賞。七月に歌舞伎座で観た「風の谷のナウシカ 上の巻―白き魔女の戦記―」とだいぶ違った。 やっぱり菊之助さんのナウシカだと様式的な女方らしいというか、女方として成熟した感じ・重みがあるというか、…

フェリーニ『フェリーニのアマルコルド』

『フェリーニのアマルコルド』鑑賞。 フーマンチューがどうとかっていう台詞が出てきて、寺山修司の演劇に『怪人フー・マンチュー』っていう作品があるのでちょっと調べてみたら「フー・マンチュー博士は、イギリスの作家が創造した架空の中国人。西欧による…

フェリーニ『サテリコン』

フェリーニ『サテリコン』鑑賞。 サテリコンってなんか聞いたことあると思ったら、堕落した古代ローマを描いた小説『サテュリコン』を元にしているとのこと。フェリーニは自分の国であるイタリアの歴史に興味があったのだろう。 めくるめく映像美。映像のな…

シネマ歌舞伎「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」

シネマ歌舞伎『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』鑑賞。 私は原作の漫画やアニメの『ONE PIECE』を知らないのだが、人魚のケイミーがオークションにかけられているところに「待て、待て」と声がして、『パイレーツ・オブ・カリビアン』を思わせる海賊らしい勇壮…

2022年9月 赤坂 菊乃井

京都の老舗料亭「菊乃井」の赤坂店に行ってきた。門のところから石畳の道が長く続いていて、暗くなりかけた中足元に灯りが置いてあって京都や旅館のようだった。今回はカウンターだったが、カウンターの向こうにガラス越しに石灯籠の置かれた立派な日本庭園…

秀山祭九月大歌舞伎第三部「仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場」

秀山祭九月大歌舞伎第三部「仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場」「昇龍哀別瀬戸内 藤戸」鑑賞。 「祇園一力茶屋の場」は2021年の壽初春大歌舞伎でも観ているけれど、今回は仁左衛門の大星由良之助、海老蔵の平右衛門という豪華キャスト。お軽は雀右衛門さん。…

溝口健二『近松物語』

溝口健二『近松物語』鑑賞。 実際に起こった姦通事件であるおさん茂兵衛のことは井原西鶴も『好色五人女』で題材にしているが、この『近松物語』は近松門左衛門の人形浄瑠璃『大経師昔暦』が原作。 終始映像美が素晴らしい。二人の道行の美しいことといった…

八月納涼歌舞伎第三部「東海道中膝栗毛 弥次喜多流離譚」

8月14日、八月納涼歌舞伎第三部『東海道中膝栗毛 弥次喜多流離譚』鑑賞。コメディ。 歌舞伎で本水を使った舞台は初めて観た。中央部分の人々が配られたのであろうビニールをがさごそ用意し始めてもしかして?と思った。唐組の芝居をちょっと思い出した。 踊…

八月納涼歌舞伎第一部「新選組」「闇梅百物語」

八月納涼歌舞伎第一部『新選組』『闇梅百物語』鑑賞。 手塚治虫の漫画が原作の『新選組』は、「カラーン コローン」などの擬音が漫画そのままのフォントでパネルとなって登場したり、手塚作品のキャラクターがところどころに登場したりなど、遊び心のある舞…

シネマ歌舞伎「野田版・鼠小僧」

シネマ歌舞伎『野田版 鼠小僧』鑑賞。泣いちゃった〜。守銭奴の棺桶屋だった三太が、ひょんなことから義賊・鼠小僧ということになってしまい、騒動の中心に押し上げられていく物語。 歌舞伎座での上演は19年前。軽妙な言葉遊びと、勘三郎さんの喋りの芸、勘…