2023年7月 シェ松尾・松濤レストラン

32歳の誕生日だったので、ずっと気になっていたシェ松尾・松濤レストランでディナーした。

大正時代に建てられた洋館の一軒家で、ちょっと早めに着いてしまったのだが、バーのあるウェイティングルームに案内された。置いてある調度品がまさに昔の映画に出てくる邸宅みたい!暖炉の上に高級そうなブランデーが並べてある。落ち着いた暗めのオレンジ色の照明で、キノコ型のランプがあって心惹かれるなと思ったら、後から調べたらエミール・ガレのランプだった。ウェイターさん教えて欲しかった!

庭に面した窓に嵌まっているガラスを眺めて、これ向こう側の景色が歪んで見えるでしょ、なんか昔の昭和とか大正とかの時代のガラスはこういう風に向こう側が歪んで見えるらしいんだけど、今はこういう歪みガラス?ゆらぎガラス?は作れるメーカーがないらしいのよ~などと私がいつものように蘊蓄を垂れていると、お庭の方で食前酒とアミューズを召し上がりませんかといわれる。

庭に案内されると、蔦で覆われた洋館を眺められるように椅子とテーブルが配置されている。庭は小川が流れており、滝までしつらえられており、蚊遣り豚(この時は蚊取り線香は入っていなかった様子)も置かれていて、そんなのを見ながらはしゃいでいるうちにシャンパンとアミューズが運ばれてくる。でかい蚊みたいなのが腕のあたりに来てピシャッとやったけど、それもまた風情である。

中の席に通されたが、サービスプレートも牡丹の模様で和風。

今回のメニューは

無花果のコンポート、野イチゴのソース

本鮪と黒オリーブのタルタル キャビア添え
フルーツトマトのクーリーソース 大葉の芳香

ブルターニュ産 ブルーオマール海老のグリエ
ジロール茸添え マダガスカル産バニラのアロマ

産地厳選 甘鯛の松笠仕立て
冬瓜と旨味を含んだコンソメスープ

お口直しのシャーベット

特選牛ヒレ肉のロッシーニ
数種の付け合わせを添えて

熟成チーズ各種

本日のデザート

珈琲と小菓子

チーズのうちの一つが私の好きなゴルゴンゾーラだったのだが、普通のゴルゴンゾーラと違って少し黄色っぽくてすっごい臭くて美味しかった!フルコースでもなかなかチーズまでいただくことは少ないので嬉しかった。

お酒はシャンパン2杯、白1杯飲んで、赤ワインのボトルを頼もうとなって私の生まれ年のワインがあるかな?とウェイターさんが探してくださったけど残念ながら1991年のものはなく、近い1996年のものがあったので、そちらをいただいた。エチケット(ラベル)は持ち帰らせてくれた。デザートワインまで勧められたのでそちらもいただき、珍しくがっつり飲んでしまうという(^^;

内装もサービスも古典的で重厚で、私の好きなタイプのお店だった。