鈴本演芸場 6月上席 夜の部

6月10日、鈴本演芸場の6月上席 夜の部に行った。自分が聴いたのは

隅田川わたし:『道灌』

古今亭菊正:『締め込み』

三増紋之助:曲独楽

春風亭一蔵:『権助魚』

古今亭菊丸:『千早振る』

林家楽一:紙切り

柳家喬太郎:『オトミ酸』

桂文我:『八岐大蛇』

というラインナップ。今回は夕食に行く予定もあり、トリの古今亭菊太楼さんの『地獄八景亡者戯』まで聴いてると間に合わなかったので、お仲入りで退場。

『締め込み』と『千早振る』は私も知っている噺で楽しめた。『締め込み』は私の聴いていた志ん朝さんのバージョンだと夫婦の馴れ初めのエピソードが「うんか鑿(のみ)か、うん鑿か」なんだけど、今回の古今亭菊正さんのは「(貧乏でボロボロの着物を着ていたから)長屋の連中から弥次喜多だ、東海道五十三次だってからかわれて」とエピソードが違っているのが面白かった。『権助魚』は初めて聴いたが、おかみさんが出かける旦那に権助をお供に付けさせ、行き先を突き止めようとするところまでが同じなので最初『一つ穴』かと思った。喬太郎さんの『オトミ酸』は創作落語らしい。今回の客席も年配の人ばかりだったが、私の年代で元ネタの「お富さん」の歌を知っていて爆笑できるのは私くらいだろうな。

鈴本演芸場は初めてだったのだけど、お酒が解禁になっていたこともあり、開演前にそこかしこで皆さんがお弁当を広げていて楽しい雰囲気だった。我々も2階の自動販売機で缶ビールを購入し、飲みながら聴いた。今度は売店や上野松坂屋の地下で弁当やおつまみを買ってから、じっくり聴くのもいいな。誰かと行く時も、終わるの20時過ぎだろうからどうしようかと思っていたけれど、たぶん中でお弁当食べちゃって、終わってからアメ横で一杯飲んで帰るみたいなのがいいんだろうな。