「脂肪と言う名の服を着て」

‪ネットの広告に釣られて安野モヨコ「脂肪と言う名の服を着て」を読んだ。摂食障害という共感できるテーマであり一気に読んだ。

主人公は太っていて醜く隠キャラな自分を「こちら側」、痩せていて美人で皆の中心的存在かついじめの主犯格であるマユミを「あちら側」と考え、ダイエットに成功した時に自分を「あちら側」の人間になれたと考えトイレで一緒になった女性に悪口を投げかけるシーンがあるのだが、ここで思わされるのは、人間は「あちら側」と「こちら側」に二分化できるものじゃないってことだ。それが最後の「あの子また繰り返すわね 心がデブなんだもの」というエステティシャンの言葉に表れている。「心がデブ」というのは、自分が綺麗だから外見で劣っている人間に対して優位に立っていると考え、何を言ってもいいと考えている人のことだ。

でも、この漫画読んで、また過食⇔拒食の壮絶な快感を味わいたくなった。

ちなみに私は、外見可愛いけど万年いじめられっ子で隠キャラだった。見た目とコミュ力とは比例しないのである。(ナルシスト)