製本のお手伝いをした話

今日は、というかもう昨日のことになってしまいましたが、次の日から三田祭なので、文学サークルの方で製本のおてつだいをしていました。
部室に入ったら、緋色のソファーの上に印刷したばかりの紙がたくさん積み上げてあって、先輩の指示にしたがって、ページを重ねて渡す作業をやりました。
先輩はバイトがあるというのでスーツを着ていて、ただでさえめったにお会いしないので青いネクタイのその姿が私にはとても新鮮にみえたのですが、私がヘールシャムのことや家のにわとりに卵が産まれたことなどを話してもほとんど反応しないので、黙々と作業を続けました。それでも紙の縁の感触とか、紙の擦れる音とかで、単調な共同作業がとても心地よかったです。あと、印刷もしました。
それが終わったら稽古に参加しました。休み時間にはみんなで食堂に行ってお昼ごはんを食べました。私はこういう時しか食堂を利用しないので新鮮でした。久しぶりに半熟卵を食べられて嬉しかったです。
あとのことは省略します。
今日読んでいた本は、ウニカ・チュルンの遺稿集でした。ウニカ・チュルンというのは人形作家ハンス・ベルメールのパートナーです。私は球体関節人形が好きなのでハンス・ベルメールが好きです。この本はシュルレアリスムの展示をやっていたギャラリーで買いました。他では絶版になっているそうです。縦に長い本で、トレーシングペーパーで繊細に包まれているのが好きです。